ABC203参戦記
はじめに
2021年5月30日21:00-22:40に開催されたABC203に参戦しました。
結果は12:43 3完ノーペナで1595位/8432人中 パフォーマンス1213でレーティングは前回861から+41の902になりました。
A問題
ちんちろりんとはなんとも昔懐かしいサイコロ賭博です。
3つのサイコロをふって2つが同じ目のとき残りの1つのサイコロの目が得点になるのが基本です。
「目」といいます。
バラバラだとクズといって0点ですね。
実際のルールはもう少し複雑で3つとも目が揃うとアラシ、1,2,3がでるとヒフミといって無条件の負け,4,5,6はシゴロといって無条件の勝ちで掛け金の2倍がもらえたりします。
素直に実装して丁寧にサンプルを試して2:13。まあまあ。
提出コード
#include <bits/stdc++.h> using namespace std; signed main(){ int a,b,c; cin>>a>>b>>c; if(a == b){ cout<<c<<endl; return 0; } if(c == b){ cout<<a<<endl; return 0; } if(a == c){ cout<<b<<endl; return 0; } cout<<0<<endl; return 0; }
B問題
部屋番号を3桁の整数と見なして足し合わせる問題。
i,jが9までなので,素直に実装してよさそうです。
サンプル確認して提出。
2分14秒 通算4分27秒は快調。
提出コード
#include <bits/stdc++.h> using namespace std; #define rep(i,n) for(int i=0;i<n;i++) signed main(){ int n,k; cin>>n>>k; int ans=0; rep(i,n) rep(j,k){ ans+=(i+1)*100+j+1; } cout<<ans<<endl; return 0; }
C問題
貪欲に手持ちのお金で次の村までたどり着けるか,たどり着けたらBiを手持ちのお金に足す,という方針でよさそうです。
最初に書いたコードは,村のソートを忘れており,入力例3が合わなくて気づきました。
親切なサンプルがあってよかった。
ソートを書き加えてAC。
8分16秒 通算12分43秒はまずまずです。
ノーペナで比較的スムーズに3完できたのが幸いで,エスティメーター見ると水パフォが出てました。
もっとも,このあたりまで好調でも後半にずるずる落ちてくのが常なので,気を引き締めて先に進みました。
提出コード
#include <bits/stdc++.h> using namespace std; typedef long long ll; #define rep(i,n) for(int i=0;i<n;i++) #define int long long signed main(){ ll n,k; cin>>n>>k; vector<pair<ll,ll>> ab; ll a[n]; ll b[n]; rep(i,n){ cin>>a[i]>>b[i]; ab.push_back(make_pair(a[i],b[i])); } sort(ab.begin(),ab.end()); ll ans=0; ans+=k; rep(i,n){ if(ab.at(i).first<=ans){ ans+=ab.at(i).second; } else break; } cout<<ans<<endl; return 0; }
D問題
N×Nの区画中にとれるK×Kの区画のマスの中央値の最小値を求める問題です。
難しかったです。
愚直解は思いつきますが,O(N^4)でN==800だと到底間に合いません。
計算量落とす工夫も思いつかず15分ほど悩んで先に進みました。
E問題
チェスのポーンの動きをシミュレートして最下段の到達し得るマスの数を出力する問題です。
非常に幅の広いフィールドですが黒ポーンは高々2*10^5しかないので,黒ポーンのあるところだけ操作をすればよさそうです。
解法は思いついたのですが,実現するデーター構造を思いつかず,pairをつかったりvector
記念提出
雰囲気はでてますがダメダメです。
#include <bits/stdc++.h> using namespace std; typedef long long ll; #define rep(i,n) for(int i=0;i<n;i++) #define int long long signed main(){ ll n,m; cin>>n>>m; vector<vector<int>> G(2*n+1); rep(i,m){ ll x,y; cin>>x>>y; G[x].emplace_back(y); } sort(G.begin(),G.end()); vector<ll>vec; vec.push_back(n); int s=G.size(); rep(i,s){ //cout<<"#"<<vec.size()<<endl; vector<ll>nvec; for(auto e:G){ for(auto u:vec){ if(count(e.begin(),e.end(),u)==0){ nvec.push_back(u); } for(auto v:e){ if(v==u-1){ nvec.push_back(u-1); } if(v==u+1){ nvec.push_back(u+1); } } } } vec=nvec; } cout<<vec.size()<<endl; return 0; }
解説AC
昨晩解説を見て今朝解いてみました。
実装が軽くて冴える技が入っていていい問題です。
setの使い方やmapのsecondでvectorを扱う方法など応用のきく技を理解しました。
sをいじるタイミングで壊してしまわないようaddという配列を用意して更新するところもポイントですね。
#include <bits/stdc++.h> using namespace std; #define rep(i,n) for(int i=0;i<n;i++) int main(){ int n,m; cin>>n>>m; map<int,vector<int>>mp; rep(i,m){ int x,y; cin>>x>>y; mp[x].push_back(y); } set<int>s; s.insert(n); for(auto p:mp){ vector<int>add; for(auto y:p.second){ if(s.count(y-1)||s.count(y+1)){ add.push_back(y); } } for(auto y:p.second) s.erase(y); for(auto y:add){ s.insert(y); } } cout<<s.size()<<endl; return 0; }
終わりに
今回はD問題以下が崖になっていたため,Cまで比較的スムーズに解けたのが奏功してレートを少し戻すことができました。
D問題は解説をチラ見しましたがまだ理解できていません。
E問題はしっかり復習して理解できました。
水~青難度の問題にじっくり取組んで応用のきく技を身につける努力を続けていきます。
今回のコンテストはCまでは低難易度問題の精進量が効くセットだったと思います。
地道に積み重ねた精進はどこかで必ず役にたつことを実感しました。
引き続き上を目指してがんばります。